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「有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、大手化学メーカー『三井・ケマーズフロロプロダクツ』清水工場(静岡市清水区)の近隣住民らを対象とした血液検査で、全員から同社が取り扱っていた代表物質PFOAが検出されたことが15日、京都府立大などの調査チームへの取材で分かった。」
博士!今日(6月15日)のニュースで、静岡市にある化学工場の近くに住む人たちの血液検査の結果が出たのを見ました。なんと、検査を受けた住民37人「全員」からPFAS(ピーファス)の代表的な物質が検出されたそうなんです……。全員だなんてショックです。
うむ、これは非常に重いデータが公表されたな、学生くん。京都府立大学などの専門家チームが、静岡市清水区にある工場の近隣住民らを対象に行った調査じゃ。検出されたのは「PFOA(ペルフルオロオクタン酸)」という物質で、この工場では2013年まで実際にこれを使用していた経緯があるんじゃよ。
2013年に使うのをやめたのに、いまだに近くに住む人たちの体から出てくるんですか?
そこがまさにPFASの恐ろしさ、「フォーエバー・ケミカル(永遠の化学物質)」と呼ばれる所以じゃ。過去に工場などから排出されたPFASが、周辺の土壌や地下水といった「水質」を長年にわたり汚染し、それを住民が井戸水などを通じて体に取り込んでしまった可能性がある。さらに体の中に入ってもなかなか分解されずに残り続ける「生物蓄積性」があるから、これほど年月が経っても検出されるんじゃな。
ニュースには「ドイツの指針値の10倍を超えた人もいる」って書いてありましたけど、日本にはこういう血の中の濃度についてのハッキリした基準はないんですか?
残念ながら、現在の日本には血液中のPFAS濃度に関する明確な健康基準や指針値はまだ存在しないんじゃ。だからこそ今回の調査でも、環境対策の先進国であるドイツの厳しい指針値をものさしとして比較しておる。結果、約2割の人がそのドイツの基準を超えてしまい、最高で10倍もの濃度だった人がいたということじゃな。
基準がないと、住民の人たちも「自分の数値は本当に大丈夫なの?」って不安になっちゃいますよね。国はもっと早く動いてくれないのかな。
その通りじゃ。今年(2026年)4月から水道水の水質検査が義務化され、全国で水質チェックが進んでおるが、今後はこうして「見えてきた汚染」に対して、国が血液濃度の健康指標をどう定めていくか、そして企業や行政がどう連携して除染や健康フォローを行うかが、日本が解決すべき大きな課題になってくるじゃろう。